正直面白そう

酪農学園は北海道江別市に所在する、獣医学部を持つ私立大学だ。  

地図を見る限り、札幌市内へのアクセスも悪くなさそう。

求人内容は↓


230129-1
230129-2
230129-
業務内容は、

①酪農学園東京事務所及び酪農学園東京アンテナショップの開設準備業務

②東京事務所及びアンテナショップの運営業務
③東京事務所でのイベントの企画運営及び渉外に関する業務
④東京事務所及びアンテナショップに勤務するスタッフの労務管理に関すること
⑤アンテナショップでの製品販売にかかる仕入れ及び売上管理に関する業務
酪農学園の生徒・学生・留学生の募集及び受入活動の支援に関すること
⑦酪農学園の情報の収集及び発信活動の支援に関すること


面白そうやん!

でも、一人でやるには範囲広すぎねえか?

ネックは年収。40歳モデル年収が670万円は、東京で暮らすにはちとキツそう。北海道なら良いのでしょうが。

地方大学の東京事務所はたまに聞きますね。一時期流行っていたみたいですが、たいてい撤退していますね。今から始めるなんて、珍しい。よほど潤っているのか、財務を見てみた。

まず収支。
230129-4
赤字が続いていたが2020年度より寄付金収入が増え黒字転嫁。2021年度には計約12億円もの寄付金収入を計上。うち、9億円は現物寄付。すげえな、遺贈物件でもあったのだろうか。
ちな寄付金収入が平年並みなら普通に赤字です。

次にバランスシート。

230129-5
それなりに貯金しており、運用資産もそれなりに積んでいる。負債もそれほど多くない。

しかし、これだけ面白そうな案件、学内から選ばなかったのだろうか。誰も手を挙げなかったのだろうか。
東京の人なら、ワンチャンここに就職するのもアリかもしれない。

求人には、恐ろしい一文が記載されている。

「東京事務所閉鎖等の場合は、酪農学園(北海道江別市)に転勤となります。」

日本はより貧しくなる可能性を孕んでいる


神の職場て。
記事を要約すると、韓国の大学は10年前までは初任給も大企業並み、私学年金で悠々自適、羨望の的であったが最近はそうでもないようだ。人口減少の影響をモロに食らっている韓国では、政府の定員減の政策もあって、経営難の大学が増えて立ち行かなくなっているとか。



Youtubeでも解説しているが、特に地方の私立大学はヤバイ。ドンドン貧しくなってきている。

韓国の大学の財政で検索すると、流通経済大学の尹敬勲氏の記事が多く出てくる。



アルカディア学報にも記載があるが、韓国政府はドラスティックに大学の経営指導をやっている印象だ。厳しくやるからこそ、こうやって弱者大学は廃業に追い込まれるわけですね。
大学入学定員の削減計画や、大学を評価し補助金の額に直結させている。
こんなこと、日本でやったら左巻きの方が「政府による言論統制だ!」と騒ぎかねませんね。
日本は大学の声が強い分、こういった大胆なことはできず、薄く広く配分することでズルズル沈みゆくのだと予想しています。

尹敬勲氏のこの本、面白そうだが高くて買えない。大学の高等教育研究している方、いかがでしょうか?(アフィ)

嘘をついても放置される社会


230107-1
230107-2
ごらんの通り、2021年度は11億円もの黒字である。例年、4~5億円の黒字で推移していたが、大学から徴収する成績提供手数料を倍額にして搾取、その他経常的支出減少により過去最大の利益が出た。

大学入試センターは、21年4月に発表した「運営審議会将来構想ワーキングチーム」の議論まとめでこう結論付けていた。


「…このまま検定料の引き上げ等の対応を行わない場合、令和3年度から始まる第5期中期目標期間において毎年十数億円の赤字が新たに発生し、…」
230107-3
グラフのとおり、成績提供手数料を倍にすることで、同収入が9億円から18億円に倍増。その他支出減により、11億円もの収益となった。仮にこの9億円の増収がなくとも、支出減の努力のみで黒字達成はできたのだが・・・。
「このままいくと毎年数十億円の赤字」は全くのウソである。
第一、受験者が減ったらその分だけ経費は減るし、それに合わせて固定費を減らしていけば良いわけだ。人件費等は急に削減できないが、そのために貯蓄しているのであり、同センターのBS上の現預金・有価証券もここ5年で倍近く増えている。
これで共通テストの検定料まで値上げしてきたら、重大な詐欺行為である。

大学入試センターといえば、2021年に民間試験と記述式試験導入見送りによる賠償金により、民間企業に約6億円支払っている。2021年度の総利益がボコっと減っているのは、このためである。



そして何より、こんな大失態があっても同センターの理事長は報酬を満額受け取っている。
230107-4
230107-5
いったい何を考えて仕事をしているのだろうか?何かあった時、誰が責任を取る仕組みになっているのか。これでは、誰も本気で仕事に取り掛からない。だって、失敗しても何のお咎めもないのだから。

↑このページのトップヘ