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過去一番で注目されているであろう日大。日大って財務的にどんな感じなんだろう、というのを見ていく。
まず日大の規模感を理解するために、事業報告書を見ていこう。
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大学の学部数は通信学部を含め17学部にものぼる。
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また、付属中高は16校にも及び、大学主体の学校法人としては異常な規模だ(ちなみに、小学校と幼稚園の付属校もある)。

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在学生数はどうか。学部生だけで65,937名にも及び、院生3,000人程度と合わせると、静岡県の伊東市の人口レベルの人数になってしまう。
日本一学部在学生数が多いのが日大で、2位の早稲田でさえ38,000人、3位の近大で33,000人程度だから、その規模の大きさは明らかだろう。
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事務部門も本部だけで27課にもおよび、学部にそれぞれ会計課や庶務課等の一般的な事務機関が張り付いている、異質な形だ。規模が大きいためそのような形にしないとまわらないのであろう。
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専任教員は2,569名、専任職員は3,633名と、日大内部だけでかなりの雇用を生んでいることがわかる。
ちなみに日大の職員は残念ながら内部の人間しか受け入れていない。
それは募集要項にも書かれており、この内々で済ます体質が、今回の事件を生んだのではないでしょうか。
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さて、日大の財務だが、直近3年は黒字が続いている。2019と2020年は補助金収入の増加や支出減により、黒字幅が特に大きい。また、過去10年を見てみても、ほとんど黒字だ。
下記画像の「教育活動収支」は本業の儲け、「経常収支」は利息等を含んだ儲けだ。特に2019年と2020年は100億円規模での利益が出ている。
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運用資産(現預金+特定資産+有価証券)も、この10年で200億円ほど増加し、着々と貯金もできている
。固定資産全体も、この10年で400億円程増加し、法人の規模自体も大きくなっている。
この運用資産3,000億円という数値は、学校法人でも屈指の多さだ。
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当たり前だが今回の事件に限らず施設設備の更新等は毎年発生する。多い年で数百億円程の支出を計上することもある。また、日大は物品調達や施設計画や業務委託も事業部に投げており、その過程で何か不正が起こる可能性は十分にあるだろう。

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※日大事業報告書より

今年の会計検査院はぜひ日大の全面的な洗い出しに乗り出してほしいですね。

なんせ、日大は補助金収入で2020年度は210億円ものお金をもらっているのですから。

今年度分は返還になる可能性もあるかもしれませんね。

また動きがあったら更新していきます。

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