もうこれ以上若者を犠牲にするのはやめてください


2023年、東京都渋谷区に「渋谷女子インターナショナルスクール」が開校する。
220522-1
文科省によると、インターナショナルスクールとは、
主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を主な対象とする教育施設


渋谷女子インターナショナルスクールでは、起業家コースやグローバルインフルエンサーコースなどに分かれており、動画制作授業やネイティブによる英会話があるそうだ。
講師はそうそうたる面々で、モデルのゆうちゃみ、思春期録編集局長の大北 友紀乃氏、Tiktokerのりょうくん等が名を連ねる。

学費は以下の通り。

入学金:150,000 円
教材費・施設設備費:150,000 円
行事関係費:90,000 円
授業料:900,000 円
初年度合計:1,290,000 円

授業料90万円は、明らかに他の高校と比べても高い。中央大学や青山、成城の付属高校であっても90万円未満だ。一般的なインターナショナルスクールならまだしも、このバリバリ日本語のスクールにそこまで払うのはかなりの賭けだ。
※無認可の高校は各種税金が普通に課税されるため、やはり学費の面で高くなってしまう。

これとは別に、「提携通信高校」の学費がかかってしまうようだ。文科省の認可を受けていないのだから、高卒資格を得るためでしょう。なので、「塾」のようなイメージでしょうか。一般的なインターナショナルスクールも無認可校があるみたいですね。

いいですか、もしこれを見ている中学生の方がいたら(いないと思うが)、よく聞いてください。
15歳~18歳というのは、自己を形成するうえで非常に重要な年齢です。高校というのは生活の主体となり、今後の人生に大きな影響を与えます。だからこそ、高校選びは慎重になるべきです(というか、ここは高校じゃないが)。
何も実績がなく、一般的な大人が見て違和感を感じるスクールに飛び込むことがどれくらいのことかわかりますか。
ここにいる講師陣は、第一線で活躍されている素晴らしい人たちなのでしょう。でも、彼らは貴方たちの人生に責任は持ちません。いくらスゴイ人間が教えたところで、実績がないのであれば無意味です。彼らは個々の業績において実績があるだけで、「教える」という立場での実績はないのです。それくらい、教育というのは難しいのだと思います。
そういった意味で、「とりあえず実績のあるところに行く」というのは至極全うなのです。
普通科高校に行くのもよし、高専に行くのもよし、日本で長くやっている「一般的な」インターナショナルスクールに行くのもよし。

このスクールを否定するわけではありませんが、好きなことなんて空いてる時間にやれば良いのです。高校生活全てそれにする必要はない。
いいですか、進学は良く考えて、慎重に行ってください。

正しく物事の分別がつかない子をよくわからない所に迷い込ませる。これほど罪なことはありません。文科省肝いりの専門職大学ですら、もうグチャグチャなのですから。