黙って金を出す漢、永守重信

京都先端科学大学の2021年度決算が公開された。



京都先端科学大学といえば、2018年より日本電産の永守氏が就任、個人資産から100億円以上も寄付をすることを表明し有名となった。



京都先端科学大学の寄付金推移は以下のとおり。
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事業報告書によると、この寄付額のほとんどが永守氏個人からのものだとうかがえる。
2017年から数えて総額180億円ほど、凄まじい。

収入に占める寄付金の割合も高い。学納金割合は一般的に8割程度であるが、同大学は5割程度である。寄付金が大きく貢献している。

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寄付に伴い収支やBSも改善。逆に言うと寄付がないと厳しい。
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永守氏が就任してから教育投資も激しくなった。

2019年:京都太秦キャンパス西館開館
2020年:同キャンパス南館開館、工学部・大学院設置。
2021年:京都光楠学園を合併
2022年:ビジネススクール開設予定。

これが民間のスピード・・・!世界の日本電産、永守流の経営である。これで京都先端科学大学はV字回復間違いなしだ。

この積極投資により、京都先端科学大学はどうなったか。

2021年度時点で、収容定員4000名に対して在学者数3611名。充足率9割程度の定員割れ。
特に2020年度開設した工学部がヒドい。400名の定員に対し在学者数が220名と、半分程度しか集まっていない。


これが硬直化した大学業界の序列じゃい!思い知ったか!!