大学の序列は基本固定

各大学の2021年度決算を見ていますが、まあやっぱり中堅以上が大きく儲けて、それ未満はジリジリとやせ細っていますね。

それもそのはず、今学生を十分に充足できている大学は、ドンドン収容定員を増やしています。
2022年度から収容定員を増やす大学は、38大学。これがどういう意味かわかりますか。その分、その下位に位置する大学は定員を食われるわけです。


例えば近畿大学は全体で223名の増加、東京国際大学は100名増加、立教も31名、神奈川大学の55名など。その他にもたくさんの大学で収容定員増を行っています。
これらの大学に近い、かつ偏差値それ未満の大学の皆さん、残念ながらこの分だけ受験生が食われます。震えて眠るしかありません。
大学の主要な収入は学納金収入ですからね。見えないうちにジリジリと受験者数が減り、いずれ定員割れを起こし、構造的赤字体質の大学になるわけです(例外もありますが)。
そう思うと、今この段階で定員割れ起こしてる大学なんて、論外ですよね。

何度も言いますが大学の序列は基本固定です。そうそう変わるものではありません。
あんなジャブジャブ広告売ってる近畿大学でさえ、まあ受験者数は増えているにしてもそれに見合った序列の変化があったようには思えません。

これからも上位大学の収容定員増、学部増設は続くでしょう。
さらに、追い打ちをかけるように文科省の入学定員厳格化の見直し。



これらの困難を克服できる力が、今定員割れを起こしている大学にあるとは思えません。
お疲れさまでした。


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