これが定員割れ大学の末路じゃい!!


ワイがブログ始めたキッカケでもあるspee氏がバズってたので取り上げてみる。



どうやら神奈川歯科大学の大学院で総合医療講座を開くようだが、その内容が中々香ばしい。



まず、出願資格として


次のいずれかに該当する者
  • 日本国の国家資格を有する以下の医療・介護・福祉従事者であり、かつ、臨床経験を有する者。 医師、歯科医師、獣医師、看護師、保健師、助産師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士、介護福祉士、歯科衛生士、精神保健福祉士、救急救命士、社会福祉士、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、 公認心理師。 
  • 外国での公的な資格(上記のいずれかに相当する外国での公的な資格)を有し、かつ、臨床経験を有する者。 
  • その他、本講座が認める者。

とあり、まあ、誰でも良いのだろう。

驚きなのが受講料。


「学費」として年間200万円

2年間通うことになっているみたいなので、合計400万円だ。

気になるのは「学費」という表記。学費として取り扱い、非課税の売り上げとして計上しようとしているのか。


それほどの学費を徴収する講座、きっとすごいに違いない。カリキュラムを見てみよう。

統合医療総論
東洋医学
幸せの統合医療
漢方医学と漢方薬
ヨーガ
カイロプラクティック
オステオパシー
メディカルハーブ
食事療法・食養生
サプリメント・機能性食品
放射線ホルミシス

等々・・・


なんかヤベェな

っていうか幸せの統合医療て。
まあ私は門外漢なので滅多な事いえないが、これ、大学院じゃダメなのだろうか。なんで講座?

神奈川歯科大学の公式HPによると、この講座を受講することで「履修証明書」が発行されるようだ。その名のとおり大学で学んだ事を証明する紙切れだ。本当にそれだけである。

400万円もあったら大学院行く方が良いですよ。


しかし神奈川歯科大学ってこんなことせざるを得ないくらい、財務がよろしくないのか、探ってみた。

まずは収支。
220618-1
収支はギリギリ。正直言って微妙ですね。恐らくですが、2021年度決算は赤字なのではないでしょうか。医療収入が芳しくない様子。これからの施設設備投資のことも考えると、経常収支差額比率の黒字は5%ほしいところ。医療系はお金かかりますからね。
220618-2
無借金なのですが、運用資産が5年前と比較し34%も減少しています。何か手だてを打たないと、これからも減少し続けていくでしょう。歯科大学自体、全体的に厳しい状態ですから。

定員の充足率も96%と微妙。うち、120名が外国人留学生なのもなかなかヤバイ大学要素を持ち合わせている。
入学者の数も段々と減っており、2022年度入学は遂に100名を切った。学納金収入はその後6年間の学費にかかってくるため、入学定員割れは、かなり財務に効いてくる。
220618-3
これら要素を総合的に勘案して、新たな収入源を見つけるというのは、まあ自然な流れだと思います。
しかし、あんな講座受ける人いるか?いたらぜひレポートしてほしいものだ。

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by カエレバ