これが官民錬金術ファンドじゃい!




名前からしてもうヤバそうな官民ファンドが、統廃合する見込みだそうだ。


クールジャパン機構の設立は2013年。官民ファンドと自称しているが、財務大臣が8割もの株をもつ、実質政府系企業だ。出資金のほとんどが政府のものですし、その後の追加出資もほとんど政府から出ています。

さて、このクールジャパン機構。一体どれだけの赤字を垂れ流していたのか見ていこう。
発足してから現在までの、営業利益と経常利益を見ていく。
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赤字じゃない年がねえじゃねえか!

個人的に特筆すべき点は、これだけ赤字を出し続けていても役員報酬を変えない心の強さ。2020年度時点の役員報酬は約平均1,000万円だ。
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この有様で1,000万円受け取るなんて、普通の感覚でいったら恥ずかしくてとてもじゃないけどできない。
委員長の河村氏が68歳。他の取締役もググっても出てきませんが、おそらく老人でしょう。こんな人たちが、まじめに日本の将来考えると思います?

なぜこれだけの赤字でも組織が存続できるかというと、財務大臣からの追加出資があるからです。
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断続的に2~300億円の追加出資。そりゃ余裕ですわな。
クールジャパン機構の株主内訳は、9割が財務大臣。その他企業は、電通や博報堂、フジメディアHD等といった「あ、察し...」という企業ばかり。
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そもそも、この取締役たちは何をやっているのか?首相動向のように、1日のスケジュールが晒せるだろうか?まあ無理だろう。

ちなみに、事業報告書には取締役の主な活動状況も載っている。


例えば河村氏。
「社外取締役である同氏には、企業会計及 び財政制度に対する豊富な知見に基づく適切な助言を期待しており、同氏は、当事業年度開催の取締役会(書面決議を 含む。以下同じ。)12回全て、海外需要開 拓委員会(書面決議を含む。以下同じ。) 14回全てに出席し、企業会計、財政制度 等の審議委員の経験を活かし、社外の立 場から発言されております。」

豊富な知見を活かして大赤字決算www

これ見て思ったのですが、れら取締役、非常勤なのだろうか。非常勤でこの給料は、泥棒どころの話ではないですよ。

また、財務報告もかなりお粗末。詳細な科目を示していない。実質政府系企業なのだから、そこまで開示する義務はあるだろう。人件費は?委託費は?一体何をやっている団体なのだろうか。

今までの累積赤字は200億円くらいだろうか。いやあ税金で運営する団体は気楽で良いですな。

クールジャパン機構の正式名称は「海外需要開拓支援機構」。海外の需要を開拓する前に、国内の税金を食いつぶして終わりを迎えようとしている。


ジャパン・ブランドの創造 早稲田大学ビジネススク-ル講義録 /同友館/長沢伸也
by カエレバ