2021年02月

自分の頭で考えてますか?



このnote、めちゃくちゃバズってますね。
スマホでのSNSが浸透しきって、思考する時間よりスマホで情報を見る時間の方が長い人、いると思います。
コロナ関連のニュースだってネガティブな報道ばかり。不安を煽る方が、メディア的に視聴率もとれるからです。ネットのニュースもその中身はテレビ・新聞屋と同一ですからね。
例えば大学で働く人なら痛感している人がいますが、「コロナによる遠隔授業で学生が病んでいる」というこの報道、そんな簡単なものではないというのは肌感覚でわかるでしょう。遠隔授業を望んでいる学生の比率が高い大学もあれば、そうでないところもある。授業によって異なる。物事、そんな簡単に片づけられない。

刺激的なニュースを目にするとそれに脳が支配され、正常な思考が困難になります。何か物事に直面したとき「自分はどうか」ということを考えるのが人間として当たり前の思考パターンだと思います。でも、今は情報が溢れかえり、あのメディアではこう言ってた、あそこではこうだった、など、思考がまとまらなくなってきています。



この記事でも紹介しましたが
東京女子医科大学は各種メディアが「財務が悪い状態にある」と言っているので、今は世間一般にその考えが刷り込まれています。
でもね、普通に考えて「学費が上がる」「多額の医療収入がある」のに、なんで財務が悪いの?という疑問にたどり着くはずなのに、その辺のファクトチェックをする能力はメディアにはないので、間違った情報がそのまま拡散されるのですよ。

ネット広告費がテレビ広告のそれを上回って2年くらい経つでしょうか。それでもまだ日本は、「TV・新聞屋」という村社会の常識に振り回されている気がします。

あります。

〇〇比率とか言われてもピンときませんよ、という人いるでしょう。比率でみるのはその大学の規模にあったものかどうかで見るためなので、絶対値で見ると全体像がボヤけてしまうのですが。でも、もっと手っ取り早く見る方法、あります。
最初に断っておきますが、財務は総合的な視点で見ていかないとわからない部分もあり、これをもって必ずしもヤバイというわけではありませんが、まあほぼイコールと思ってもらっても大丈夫です。

1.将来的にヤバイ大学かどうか見たい。
→「貸借対照表」における「特定資産」が
極端に低いまたは0、「現金預金」が極端に低い。
これは、実際に財務書類を見るのが良いだろう。大学部門の募集停止を発表した上野学園大学の財務書類を見てみよう。財務書類は大抵「大学紹介」の「情報公開」に掲載されている。

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特定資産1億2000万円、現金預金2億2000万円となっている(「その他固定資産」に有価証券があるかもしれないが、微々たるものだろう)。これがこの学園の運用できる、流動的な資金だ。ここでヤバイセンサー機能してほしい。
「この金額が大きいのか小さいのかピンとこない」という人もいるだろう。もしかしたら事業規模が極端に小さくて、支出も少ないのかもしれない。この運用資産(貯蓄)であと何年もつのか。
「毎年どのくらい資金が増加・流出しているか」を見る「活動区分資金収支計算書」がある。

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この計算書の一番下から3番目に「支払資金の増減額」とあるが、これが実際のその年度における資金の増減額だ。
「お、上野学園4800万円もプラスでスゴイやん!」と思うでしょう。違うんです。上の方を見てください。
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「教育活動による資金収支」は本業と思ってください。本業は1億8000万円の赤字。
「施設設備等活動による資金収支」はその名のとおり施設設備維持にかかる資金収支で3100万円の赤字。
「あれ、赤字続きなのになんで最終的に黒字なの?」と思ったら、下の方を見ましょう。
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「その他の活動による資金収支」は、その他投資等活動による資金収支だが、上野学園は4億3000万円もの借入をを行っており、結果的にその他活動資金収支差額が2億6000万円のプラスになったので、最終的には4800万円のプラスになったというわけだ。
つまり、本業だけだと2億円近くの赤字で、現在の運用資産(貯蓄)約3億400万円が2年ともたない状況である。
こんな状態だからこそ、借入を行ってなんとかやっていけているのだ。

ヤバイ大学かどうか見るには、まず「特定資産」をきちんと積立てているか見るべきだ。その次に現預金を見て、有価証券もあるか見る。「現預金が豊富にあるな」と思っても、実際は借入によるものだったりする。

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ちなみに刑事事件とか民事再生法適用とか色々あった明浄学院(大阪観光大学)は特定資産0、現金預金6000万円の状態で、長期借入金が2億2000万円という絶望的な状態だ。

今日はここまで。反応あったら、続編やります。

・まとめ
①まず特定資産を見て極端に少ないかどうかみる
②活動区分資金収支計算書を見て資金の流出がないか確認する、それをもって何年分もつか確認する。
③極端に借入金がないか確認する。

  終
制作・著作
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最近地方のBF大学の公立化が加速している。
公立化すると受験生人気はV字回復する。公立ブランドと、学費が安くなるためだ。
個人的には安易な公立化は反対で、日本のよくわからない土地に、無理やり大学残す必要あるか?と思う。


東北公益文科大学は日本で初めての公益学を学ぶ大学として開学したが、最終的には税金でお世話になるという体を張ったギャグで終焉を迎える準備をしている。
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余談だが同大学の財務はこんな感じ。はっきり言ってヤバイ状態だが、無借金でまだ貯蓄がそこそこあるので、もうちょうい自力で頑張れと言いたいレベル。もっとヤバイ大学はほかにもあるので。

また、同大学は山形県にあるが、同じく山形県に2022年にモビリティシステム専門職大学というウソみたいな名前の専門職大学ができる。


地方創成というが、人口が減っていくなかで今までような地方都市を形成するのは不可能であって、適正規模を図る必要がある。だがその土地の首長は自分のことしか考えないので、とにかく国からお金を引っ張って生き延びようとする。負の連鎖だ。

例えば稚内北星学園大学。そもそも論として稚内に大学を作ろうという発想がクレイジーなのだが、首長とその土地の人間がやると言えば通ってしまう。結局、同大学は学校法人育英館に吸収され、2022年4月より
育英館大学としてスタートし、京都に分校を作る(なんだそれ)。
ちなみに稚内北星学園大学の財務分析は下記のとおり。




これから地方底辺大学の公立化はドンドン進むでしょう。そして学生が分散していって、巡り巡って都市部の大学も貧する。このいびつな構造、文科省がえいやあ、で進路を示さないといけないと思う、文科省は未だにBF大学を毎年量産するという自殺行為を行っている。


狂ってる

文科省は狂ったように専門職大学を推し進めているが、いったい何を考えているのか。

2021年度、専門職大学を含む8大学が開学する。
一般の4年制大学(すべて公立)↓
松本看護大学
三条市立大学
叡啓大学
専門職大学↓
芸術文化観光専門職大学
かなざわ食マネジメント専門職大学
名古屋国際工科専門職大学
大阪国際工科専門職
大学和歌山リハビリテーション専門職大学

専門職大学が大躍進!
大阪国際工科のような、専門学校の専門職大学に鞍替えパターンもありますが、芸術文化観光専門職大学のような、全く一から新しい大学パターンもあります。地方自治体がなぜか専門職大学に興味津々のようで、本当にセンスねえなあと思ってしまいます(でも公立大学で学費は安いから人は集まってしまう)。

「いやいや、でも国が肝いりで始めた新しい制度なんでしょう?うまくいくはず!」
と思うでしょう。それでは、2020年度に開設した専門職大学の末路はどうか。下記ツイートをご覧ください。




終わってる。

ツイートでは岡山専門職医療大学は40%と書いてますが、学部全体では35.8%ですからね。入学定員120名すら満たせないのですよ。

大学や学部を設置するさい、「学生確保の見通し」という書類で「これこれこういう理由で学生を確保できるので大学設置しても大丈夫っすよ」というのを根拠資料を添えて出すのだが、この定員割れ大学を審査した委員は相当ヤバイ。
まあもっというと、審査する人はある程度通す前提でやらないといけないので、問題があるとしたら文科省のこのシステムだ。
最近ネットで無双している西村ひろゆき氏が「行動力のある無能が一番やっかい」と言っていたがまさにこのこと。文科省はヤバイ大学をドンドン生み出していっている。

そして2022年度もまだまだ新設大学は開設する。現時点で開設予定なのは下記のとおり。

令和健康科学大学
モビリティシステム専門職大学
アール医療専門職大学

令 和 健 康 科 学 大 学


少しでも早く仕事を終わらせて早く帰る。サラリーマンの命題だ。
神は細部に宿るとはよく言ったもので、仕事が速い人は意外と見えない所で努力をしていると思う。
今回は個人的な時短術アイテムを紹介する。ちなみに財務は全く関係ない。

まず、大前提としてサラリーマンはネクタイという首輪とスーツという奴隷服で、帰属意識醸成のため必要のない通勤を電車という荷車に乗せられて行う。子供の頃、社会で習った参勤交代なんて意味がわからなかったが、大人になってわかったでしょう。あれは、トップの求心力・威厳を示すための手段なのだ。

これらを少しでも快適にしたい。まず、ネクタイは手のつけようがないだろう。 スーツはどうか。これはもう、ストレッチ素材のものを使うしかない。青山でも青木でも、最近のは結構優秀だ。


女性は私服が多いのだが、男性はなぜか未だにスーツ縛りの差別文化が横行している。

シューズも重要だ。未だに革靴を履かせているのは、やはりトップに「奴隷には足枷をはめないといけない」という思いがあるからだ。あんな硬い靴を一日中履くなんて、集中力が削がれる。そもそも、デスクワークでかかとのガッツリ革靴を履く必要があるか、否、僕は履かない。スリッパのようなビジネスシューズのようなもので謎の靴で、ささやかな抵抗だ。
これはかかとが無い分結構快適。スリッパでも良いのだが、どうしてもスーツとの相性が見た目上良くない。


次にデスクに着いたら会社支給のパソコンという奴隷アイテムで奉公する。
皆さん気づかないだろうが、奴隷には非効率でなるべくつらい思いをさせ洗脳するため、初期装備はとてつもなく貧相なものにする傾向がある。
ここも自己防衛で強化だ。エクセルを頻繁に使う人は特に、マウスに拘ってほしい。


このマウスの何が良いかというと、まず見た目がカッコイイ。このマウスを同僚にちらつかせようもんなら、「アイツ、できる・・・!」と思わせること必至だ。そしてなんと左の12個のボタンは3色に光る優れものだ。

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何より、エクセルの各種操作(タブ切り替え、シート切り替え等)が右手1つで済むというのは、本当に快適なのだ。なるべくキーボードで操作を終わらせるのも1つの手ではあるが、マウスに集約させるのも結構快適なのだ。
「12個も記憶させる操作がない」という方でも、とりあえず購入をお勧めする。大は小を兼ねるのだ。実際、僕も頻繁に使っているのは5つくらいだ。

また、思考をクリアにするため、デスク回りは必ず綺麗にする必要がある。実際に体験するとわかるが、やはり机まわりがゴチャゴチャしていると、なんとなく頭の中も整理がつかなくなる。
収納グッズとして、下記机上台を使う人は結構多いだろう。



これ以上紹介すると、アフィリンクだらけになるのでここまでにしておく。
普段から、「ここは改善できるのはないか?」という考えを持つことは重要だ。アクションを起こすのは面倒くさいが、やってみるとなんてことはない。

気が向いたらまた書きます。

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