2021年02月

煽り抜きで聞きたいのですが、これらが役に立った!って人います?

ざっくり言うとFDは教員向け(大学教員の教育能力を高めるための実践的方法)、SDは職員向け(教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため)らしいのですが、これってそれぞれやればいいんじゃないですかね。最近は教職協働の名のもと、教職員合同のFDをやってるらしいです。
この協働FD的なのは参加したことありますが、はっきり言って意味ないです。教員と知り合えたのはよかったですけど、それ以外は本当無意味です。それだったら普通に飲み会やったほうがいいです。

特に後者、SDって要するにエクセル・パソコン講習会みたいなことやると思うでしょう?でも違うんです、ここでも教育論的なものを語り合う研修会になってしまうんです。それを職員で話し合って、何かなりますか?結局のところ最終決定者は理事長ですからね。
そういう現実に目を向けないで、ロクにパソコンスキルもない職員が溢れかえり、理想論語ってる人が多い気がします。
例えばシステムエンジニアやってる人で、「SD的な制度が必要」となりますかね。ならないでしょう。なぜなら自分から勉強して新しい知識つけていかないと、仕事に追いつけなくなるからです。
IRもそうですが、文科省がやれといって導入されるものって、ロクなものがないんです。

大学事務職員だって、各種業務のペーパレス化やRPA導入、個々のOA機器スキル向上をとっととすべきなのにそれには目を向けないのはなぜかな、と思ってしまいます。


現実に目を向けましょう。


はっきりってあなたの教育論なんて誰も興味ないです。いや、お酒の場で語り合うくらいならいいでしょう。
でも今やるべきことは業務効率化です。さっさと仕事切り上げて家に帰って時給単価下げてください。残業されると迷惑なのです。
よく「この部署は俺がいないと立ち行かなくなる!」と言っている人がいますが、それは間違いです。あなたの仕事を属人化してしまっており、引き継ぎ書も作らず誰も手がつけられないようになってしまっているだけです。

それなりに大学職員やっているとわかるでしょう、自分の権限の無さに。教員だって所詮は個人事業主、協働なんてしようとするからおかしくなるのです。お互い見切りつけて、割り切ってやる方がよほど健全だと思います。

別記事でも書きますが、認証評価と似たようなものです。文科省が押し付ける理想にまじめに付き合おうとすれば、破滅に向かうだけです。あの制度で旨みを享受できるのは、新たな出向先や天下り先ができた役人ですからね。無能な大元締めは、基本怒らせない程度に無視しましょう。

幸福の科学。

聞いたことがある人は多いだろう。大川総裁、衆院選で候補者乱立、たまに町で見かける豪奢な建物、息子がYoutuber等、話題に事欠かない。
その中でも、この宗教法人が大学を設置するという宣言は、世界が震えた出来事だった。
結論から言うと、その後文科省から認可取り消しを食らったり、さらに申請して認可取り下げをしたりと大苦戦している。



実はこの法人、既に関西と関東に1校ずつ中学・高等学校を設置しており、学校運営の実績はある。




では、なぜ認可申請が取り下げられたのか。もしかして財務が絶望的にヤバイから?!
ということで、財務面を探ってみた。
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まず教育活動収支(本業)と、経常収支だが、4年連続安定して黒字。それ以前の年度も黒字であったので、特段問題はない。そうかそうか、じゃあめちゃくちゃ借金抱えているとか?!
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借金は0だ。運用資産というのは特定資産(貯蓄)と現預金の合計値だ(有価証券なし)。運用資産も右肩上がりで、好調なのだ。


さすが大川総裁!学校運営もスマートにやってのける!!


とはならない。

実はこの学園の収益構造を見ると、およそ4割近くが寄付金収入であることがわかる。学納金の2倍に迫る額だ。


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例年、おそらく幸福の科学本部から多額の寄付を受け入れている。下記はその推移だ。

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2013年の110億円の寄付て!

2012年から2014年にかけて大学認可申請を行っていたので、施設設備費が多額に必要になったのだろう。しかし、この幸福の科学の資金力、恐るべし。
その後大学は不認可で校舎もろとも私塾としてしか活動できず、生かしきれなくなるんですけどね。

毎年10億円以上の寄付があるんなら、そりゃ幸福になるでしょうね。
結論から言うと、普通に運営してたら赤字体質の学校なのですが、寄付金があるからオールOK!という感じです。大学を開設したら、どのような収益構造になるのか、少しきになる。

しかしこの良好な財務状況でありながら、認可されないって、どんな教育内容で申請したのか・・・。
まだまだ虎視眈々と大学認可を狙っているでしょうね。



昨年10月頃でしょうか、持続化給付金で続々と大学生の逮捕者が報道されましたね。最近はネットで気軽に情報が手に入るからか、犯罪行為をお気楽にやってしまう学生もいるみたいです。





ずる賢く生きることと、相手を騙すことは大きな違いがありますからね。

各大学ではこのような啓発文を載せたり。

・拓殖大学
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・沖縄県立芸術大学
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また、逮捕者が出た愛知大学(国立ではない)では逮捕を受けてこのような文章を掲載。
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その下に「持続化給付金を誤って受給された方へ」という文言が。これは持続化給付金のサイトから抜粋したもので同様のものが掲載されているらしいが「誤って受給」とは・・・。
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さて、なんで今これを書いたかというと、例の緊急事態宣言による協力飲食店への一日6万円の補償、また同じことにならないかなと危惧しています。
どっかのインフルエンサーが「適当に店かまえて〇〇屋やってます、って言えば、毎日6万円もらえるんじゃない?」とか言ったらしい。

うーん、同じことやりかねん・・・。あまりこの制度を知らないのですが、そう簡単に申請できないようになっているのでしょうか。さすがにあれだけ逮捕者が出たら、もう学習しますかね。


また俺何かやっちゃいました?そう、東京女子医科大学だ。

2月9日、衝撃的なニュースが流れた。

東京女子医大「不適切な行為で感染、休んだら無給」 職員に通知
 

先に言っておくと、 ①大学側からの自粛要請に反した行為②明らかに不適切な行為――のどちらかが認められた場合、休業中の給与を無給にするといった内容だ。
組織として、従業員を律するために一定の規則を設けることは至極当然だ。コロナに関しても、やはり世の中には不適切な行為が散見される場面があるため、押さえつけたいという気持ちがあるというのもわからないでもない。
でも、他の企業が同じようなことをしないのは、不適切の境界線が曖昧なのと、それをやることで従業員から反発があること、世間の反発があるからだ。つまり、普通はこんなことやらない。でも、東京女子医科大学はやってのける。

このブログでも何度も取り上げているが、東京女子医科大学は財務が必ずしも悪い状態にあるとは言えない。借金はたまっているが、むしろ今後は学費値上げで財務が改善される見込みだ。



東京女子医科大学は職員のボーナスをカットしたり 



組合と揉めまくっている。働く立場から考えたらそりゃそうだろ。コロナ禍で大変な中、ボーナスカットされるわ無給だと脅されるわで、モチベーションは下がる一方だ(ちなみに組合から言わせると、同大学はこれ以前から昇給がなくなったりと散々な対応をうけてきたそうだ)。

他記事にも書いているが、教育活動収支(本業)も基本金組入前収支どちらとも、3年連続大きな黒字を達成している。「3年連続赤字が続いている!」と平気でウソを書く医療ライターもいたが、実際は黒字続きなのだ。
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ちなみに、借入金は増加し続けている。これは、設備投資によるものだ。財務が苦しいというのであれば、設備投資なんてやめればいいのだが・・・。
とにかく、今の財務状態で言ったら、これらを緩やかに返済する能力は十分にある。
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従業員に報いるくらいの余裕はあるのに、徹底して従業員を絞る東京女子医科大学。恐ろしい。



落ちますよ。


大体、そういうのってテンプレートでしょ。僕も転職の時にそういう検索をしたのですが、全体的に薄っぺらいんですよね。「標準レベルにもっていく」という点では良いのかもしれませんが、面接のときに整合性とれなくなるからやめた方がいいですよ。
今大学職員だよ、という皆さん。自分の履歴書コピーみてください。「 (ノ∀`)アチャー 」って感じの文章じゃないですか?僕はちょっとアチャーでした。

他から借りてきた文章って、「覚えなきゃいけない」と脳にプログラムされてしまうから、それを口に出して話したとき、相手に響かないんですよね。
何度も言いますが大切なのは面接。よほどおかしな文章書いてなければ、志望動機なんてなんでもよいのです。それより、ケアレスミス(日付違い、漢字違い、字の汚さ)をなくしましょう。そっちのが見られます。

面接でとにかく相手を和ませる、笑わせるくらいの勢いで明るく振る舞う。そしてハキハキ喋る。理屈ではなく「あの人なんかいいね」と思わせるのです。
何度も何度も何度も何度も自問自答を繰り返し「志望動機」を深堀するのです。なんでも答えられるようになる。そして業界研究キッチリやってればOKです。簡単。

一応財務系ブログなのでそれっぽいこと言っておくと、今は本当に財務的に見て将来無くなっちゃうだろうな、という大学はいくつかあります。
そのまま潰れるかもしれないし、運よくどこかに拾われるかもしれない。それはわかりませんが、そういう大学であっても志望する場合、相当な覚悟が必要だと思います。
例えば大阪観光大学は民事再生を申請しましたし、上野学園大学は大学部門を閉じました。こういう組織の教職員は、非常に苦しい立場だと思います。




地方の大学で潰れそうになると、意外と「公立化」という話になったりするのでこれもまたわかりませんね。今でいうと徳山大学がそうですね。



とにかく、有名大学に受かれば(よほど運よくないと無理でしょう)万々歳ですが、それ以外の中堅未満の大学を志望する人は、かなりの危機感を持って挑んだ方が良いです。

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