2022年03月



この間公開した早慶Gマーチ日東駒専財務ランキング。苦労して集計した割にはそんなに伸びなかったので追考察。

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結論から言うと一位は東洋大学。高い収益性(経常収支が毎年50億円の黒字)と豊富な運用資産で見事1位となった。
しかし運用資産(現預金・特定資産・有価証券)が1,000億近くですよ。そんな貯め込む必要性ありますかね。もっと教育研究投資すれば良いのに。法人・財務部門が強いんでしょうね。
また、これだけお金があるのに運用にそれほど積極的でないのも気になりますね。2020年度の配当益は3億程度。保有している有価証券200億程度で、もうちょっとやり方があるのでは、と思います。

さて、50億円の黒字というのは事業活動収支上の話。これは、減価償却費だとか非資金性のものも含めた収支だ。
実際の資金収支上はどうか。「活動区分資金収支計算書」を見ると、「教育活動資金収支」が黒字であることがわかる。これは、いわば本業の資金収支上の流れだ。

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毎年100億円近く、本業では資金収支上ではお金を生み出しているのだ。
そこから設備投資やら預貯金の引き出しやらのキャッシュフローの中で、最終的な「支払資金の増減額」となるわけです。

2010年当時、東洋大学の運用資産は5~600億円程度でしたから、そこから順調にお金を貯めているようですね。まあどこの大学も同じような動きですが。
が、東洋大学の場合、2010年と2020年の学部収容定員、両方とも2万9000人で、変わってないんですよね。規模拡大で貯蓄の額が増えたのではなく、純粋にお金を貯めていただけという。

もっと大学としてジャンプアップするには、極端な人材投資だと思うんですけどね。まあ保守的なのが大学。別にリスク取る必要ないですもんね。

まあ結論を言うと、ワイの意見は


東洋大学、金使わなさスギィ!

です。

なんだかネットが荒れている

どうやらNHKが外国人留学生の10万円給付に関するニュースが炎上しているようだ。



記事によると、
「今月末までに入国して大学などに在籍している外国人留学生のうち、新型コロナの影響でアルバイトに就けず収入が得られないなど経済的に苦しい状況にある人に、1人当たり10万円を支給することを決めました。」

これがどれのことを言っているのかがわからない。
おそらく、

学生等の学びを継続するための緊急給付金
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のことを指しているのだと思うが、これは元々留学生も対象であった。これを超え、さらに給付するというのであればこのニュースや批判は正しいだろう。でも、元々決まっていたことをあたかも改めて決めた、のような報道するのはいかがなものか。

何より、こんなことをしていたら平然と外国人留学生が憎悪の目で見られることを是としていることになる。

では、この緊急給付金はどのような中身なのか。熊本大学のページが分かり易いから、それを参照しよう。


1.対象者
在学する学部生、大学院生、専攻科生、別科生(私費外国人留学生は来日している方のみ)
★留意事項★  
・非正規生は、対象外です。  
・現在休学中、留学中の方も申請要件を満たす場合は対象となります。
・一次募集及び二次申請に申請し、すでに緊急給付金が指定の口座に振り込まれている方は、今回の募集には申請できません。  
・日本学生支援機構の給付奨学生で、すでに緊急給付金が指定の口座に振り込まれている方も、今回の募集には申請できません。

また、対象となる要件(多額の仕送りがないか、収入減が認められるか)も厳密に定められている。
これでも外国人留学生に10万円を支給するのは不当だというのであれば、まあそういう人なんだなあと思いますが・・・。
既存の日本人学生にも、「高等教育の修学支援新制度」でも手厚く支援しています。それでも、予算が余っている状態なのです。

まあ個人的な意見をいうと、東京福祉大学みたいなムチャしている大学は対象外としてほしいですけどね。


日本人、外国人問わず困窮している学生はドンドン申請してください。学生課に相談すればよいのです。


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