鹿児島純心女子大学。鹿児島県の薩摩川内(さつませんだい)市、あの川内原発がある川内市だ。
収容定員716名に対して学生数564名、充足率8割未満の(このブログでは)ごくごく普通のヤバイ大学だ。




そんな大学が資産運用でやらかしている。

2019年度決算の情報を見てみると、2020年3月末時点で3156百万円の運用資金に対し、▲1029百万円もの損失を出している。損失といっても含み損であるから、売却していないのであれば、今は多少回復しているかもしれない。


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※鹿児島純心女子大学HP「情報の公開」より
 https://www.k-junshin.ac.jp/gakuen/about/index.html#jigyouzaimu



さて、この含み損はどのくらいの規模かというと、同大学の2019年度の学納金は1631百万円。学納金のおよそ6割にあたる含み損を叩き出している。

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また、学校法人会計では一つの目安として50%以上下落のあった、著しく低くなった有価証券は原則「有価証券評価差額」を計上していることとなっているが、同大学はどうか。 「有価証券評価差額」は「資産処分差額」の中に含まれている小科目であるから、この228百万円のうちに含まれているかは不明。

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いずれにせよ、それに関係なく同大学は事業活動収支上、教育活動収支差額(本業)で5年連続赤字、基本金組入前当年度収支差額は4年連続で赤字のヤバイ大学だ。投資なんてやってる場合ではない。
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同大学の創設者の言葉は学園標語となっている。

「マリアさま いやなことは私がよろこんで」

有価証券の損もよろこんで被ってどうする。