加計学園といえば獣医学部問題で有名であるが、この学園、3大学3専門学校、中学高校と幼稚園を持つどデカイ組織なのだ。設置大学は岡山理科大学(岡山)、倉敷芸術科学大学(同)、千葉科学大学(千葉)と、かなり多様性がある。
積極経営でも有名であり、改組・学部新設を頻繁に行っている。一つ一つあげていったらキリがないが、岡山理科大学においては2016年に教育学部、2017年に経営学部、2018年にはあの獣医学部設置とかなりの教育投資を行っている。
それに伴い収支も悪化してしまっているから笑えない。2015年から2019年の教育活動収支と経常収支(教育収支+教育外収支)を見ていこう。

kake02
※加計学園「財務情報等」より作成
 https://www.kake.ac.jp/information/finance.html


2016年までは辛うじて黒字をキープしていたが、2017年以降は赤字が大幅拡大。中身を見ると学納金等の収入は増えていない(むしろ減っている)のにもかかわらず、人件費や各種支出が増えてしまっている。学部新設等を行っているため一時的なものは仕方ないが、これは極端である。また、充足率を見てみると、岡山理科大学が93.9%、倉敷芸術科学大学が74.3%、千葉科学大学が70%とすべての大学において定員未充足状態が続いている。これでは経常収支は安定しない。
経常収支が安定しないとキャッシュも減り、貯蓄の取り崩しも借金もする。同学園の運用資産(貯蓄)と借入金残高を見ていく。
kake03
運用資産は現預金・特定資産の他に有価証券を持っている可能性があるが、内訳がわからないためこの2つのみで集計。大勢に影響はないと思う。
これを見ると運用資産がどんどん減っている一方で、借入金は増えていっている。
運用資産余裕比率は2015年の53%から2019年に3%と激減。
経常収支が安定しない限り、この負のスパイラルからは抜け出せずより悪化していく。
この学園の良いところは、各種財務比率を惜しみなく公開し、私学事業団の指標でイエローゾーンであることを事業報告書きちんと書いていることだ。
kake01
※加計学園「事業計画・事業報告」より抜粋
 「https://www.kake.ac.jp/information/project.html」

Wikipediaによると2020年には岡山理科大学で情報理工学部と生命科学部を新設予定らしい。本当に大丈夫か・・・?

そんな学園だが、近々公開予定の「日本の芸術大学 財務健全性ランキング」に、設置大学である倉敷芸術科学大学も登場する。果たして何位なのか?!ブログ公開をお楽しみに!