昨日の地震ビックリ。久々に外に逃げ出そうと思うくらい、大きな揺れを感じた。



さて、震災に伴い授業等が実施できなくなることがあるが、一番悲惨なのは建物崩壊等による機能不全に陥ること。東日本大震災レベルになると多くの大学が立ち行かなくなり、復興支援として多くの予算がついた(事業団を通して一般補助と特別補助で交付)。

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一般補助は128億円もの増額があったそう。

余談だが、その後会計検査院の指摘により、過大交付があったとして、4法人が補助金の一部返還した。通常、特別補助に係る計算は事業団が定めているが、今回の震災に係る計算式は急を要するため文科省がはじき出した。

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吐き気を催しそうな計算式だが、一般補助はもっとややこしい。
この計算式について、簡単にいうとその法人の事業規模に対して過大に交付されてしまう計算式なのでは、という会計検査院の指摘があり、泣く泣く返還したのだ。学校法人側からしたら、文科省から言われた通りに計算し補助金をもらったのに、いい迷惑だっただろう。




話変わって記憶に新しいのが2016年の熊本地震。このブログでも取り上げた平成音楽大学はモロに被災し、ほとんどの建物が倒壊した。平成音楽大学の財務状態はお世辞にも良いとはいえない上、収容定員充足率も5割を切ろうかというレベルだったので、本当に危機的な状態にあった。
一般企業ならここで終わりだが、大学は違う。手厚い補助があるのだ。
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熊本県より震災補助13億円、その他20億程度の借り入れで、校舎を一新した。



同大学の運用資産は3億円程度なので、これは本当に大きい収入だった。まず自力では復興できない。それくらい、自然災害による補助金というのは死活問題なのだ。
ちなみにその後、校舎を一新した平成音楽大学は相変わらず収容定員充足率が5割程度だ。

このように日本の大学(というより日本)は各種災害があったとき、結構手厚い。
コロナの際も多くの補助金が投入され、結果的に退学者や中退者が減った。
これは各大学の努力によるものが大きいが、やはり一番大切なのは、どの程度お金がもらえるか、だ。