失うものが何もない無職の中年が一番怖い

当該ツイート、ゆるく拡散されつつあるので情報を整理しておきたい。

まず、このニュースで放送された「入学生」としてカウントされているのは
・大学
・大学院
・短期大学
・研究生
・留学生

の数値が「2036人」ということだ。
まず、「大学」の募集人員は1070人だ。


210410-01
「短期大学」は75人、「大学院」は46人。
「留学生」は定員が100人ほど設けているが、「日本人含む」と書いてありよくわからない。
210410-02
「研究生」を調べてみると「聴講生」扱いで、定員等は見当たらなかった。

ちなみに話題となった「留学生1600人失踪事件」で研究生等の受け入れ停止指導をしたはずだが、2021年度入学生にもしれっと入っている。

文科省さん、仕事してますか?


これらの数字全て足し合わせても、1200人ちょっとの定員だと思われる。
その定員から、2000人もの学生を受け入れるのは、普通考えられない。
なぜなら去年の入学者数は1120人で、現員も4269人なのだから。
いや、それをやってのけるのが我らが東京福祉大学なのだ。いったいこのうち、何人が留学生なのか・・・。

さて、なんでこんな問題が起きてしまうかというと、ひとえに文科省が甘いだからだ。政策を決めるのは政治家なので文科省としてできる範囲は限られているだろうが、そうはいってもこのような事態に陥らないように事前に準備しておくのが省庁
の仕事だ。
「専門職大学」等で新たな利権を作り、あたかも日本の教育のためにやってますよ感を出しているが、新しいことにしか目がいかず、こういう既存の制度がガバガバだから大学からナメられるのだ。

定員超過で有名なのは都築学園。過去には、都築学園の第一経済大学が定員の12倍に当たる5900人ほどの入学生を受け入れていたこともあったとか。



さて、少々トゲトゲしくなってしまったので余談だが...
このニュースを何も知らず無邪気に読み上げたアナウンサーは群馬テレビの三上彩奈アナウンサーだと思われる。青森育ちで群馬で奮闘する若手アナウンサーなので、皆さんぜひ応援してほしい。