なんで入学しねーのに入学金払わないといけねーんだよ!

学生の頃思ってたこと。

私の家は貧乏だったので、入学金をどこかに納めた状態で他を受け、他が受かったらそこを辞退する、なんて考え最初からなかったです。だって、入学金とられたままなんて、ムリゲーすぎる。




さて、入学金に関しては大学は返済義務なしの判例が出ているので、要旨を抜粋する。

・大学の入学試験の合格者が当該大学との間で在学契約又はその予約を締結して当該大学に入学し得る地位を取得するための対価としての性質を有する入学金を納付した後に,同契約又はその予約が解除され,あるいは失効しても,当該大学は当該合格者に入学金を返還する義務を負わない 



他にも色々と書いているが、ここでは入学金について「当該大学が合格者を学生として受け入れるための事務手続等に要する費用にも充てられることが予定されているもの」としている。

ここからはあくまで「大学側(特に財務的な観点から)」の立場として申し上げます。
大学は常に入学辞退リスクを抱えています。入学があった者は今後4年間、退学等しない限り学費を納めてくれるものと見立てて予算を組むのです。

大学受けてくれてありがとう、合格したから入学手続き金(学費含む)払ってね、それじゃ入学のための手続き進めるね。
え、他の大学受けたから他にいきたい?じゃあ在学しないし学費は返すよ。え、入学金も返せ?もう手続きしてる入学してくれるから入学金払ってくれたんじゃないの・・・。

これ、どっちが正しいですかね。
まあ、僕が学生の頃なら「それでも入学金返せ!」って叫んでたでしょうが。

だから、朝日の記事で学生は「入学金の納付期限を国立大の合格発表がある3月上旬か下旬に伸ばしてくれ」という要望だ。
でもね、大学から言わしたら「3月下旬まで入るかどうかわからない学生が一定数いる」というのはめちゃくちゃ怖いよ。なんせ、その人の分を見込んで4月の各種行事の準備進めないといけないんだから。だから、入学金を返還しないというのは強烈なけん制となる。
これが入学金も返すとなったら、グチャグチャになるでしょうね。

学生が意見するのはものすごく良いことだけど、それだったら大学だって反論する。消費者の意見だけ聞いていたら、メチャクチャな世界になってしまいますからね。
でも、こんな記事書くとメチャクチャ批判されるでしょうけどね・・・。