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令和3年度私立大学関係政府予算要望を文部科学大臣等に手交



担当者なら把握してるかもしれませんが、令和2年度はコロナやそれに伴うICT機器整備支援に対する補助金が交付されましたよね

それに限らず大学業界は税金の免除、経常費補助金、科研費など、国から色々よくしてもらってるんです。


私大連盟は毎年「もっと金くれ!」という要望を大臣宛に出すのですが、それをもって文科省は予算を組む準備をするわけですね(私大協会は何やってんの?)。

待ってても何もしてくれないんです。とにかく力、圧力、ロビー活動!

大げさに騒ぎ立てて、とにかく予算を確保!

私大連盟なんて何やっているかわからないような機関ですが、こうやってお偉方同士がつるんで仲良くコネ作って自分のところの業界を良くしようと、腐心してるわけです。

これだけ恵まれた業界だから、どこもかしこも大学作りたがるんですね。


そういえば、昨日はブログのアクセス数がやけに多いなと思ったら...


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インフルエンサーからのフォローキタ―――(゚∀゚)―――― !!

発信力があるツイッタラーが少ない大学職員界隈で、唯一多くのいいね数を稼ぐツワモノ。そう、2009年に「これが有名私大の職員の年収だ!」というブログ記事で大学職員のホワイトっぷりを大暴露してしまった大悪党だ。


どうやらこの方経由でブログにたどり着いた人がいる模様。

ブログ収益って、アクセ数でも稼げるんですね(数円ですが...)。


たまにあるのですが、多くのフォロワーを持つ人がいいねやリツイートすると、ものすごい人数がブログになだれ込むんですよね。

やっぱ世の中コネですな。いかに有名人に取り上げてもらうか。媚びへつらう。それが底辺ブロガーの生き方や!


就職率悪いですね。5年ぶり低水準らしいですが、この状況で就職できた方、特に大学職員に内定を得た方は、本当に恵まれている(優れている)と思います。すばらしい!
4月から色々と大変だと思いますが、頑張ってくださいね。



しかし、下の文科省の図を見る限り、リーマンショック後の余波世代、マジでヤバかったんだな・・・。 
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※文科省HPより(https://www.mext.go.jp/content/20210108-mxt_gakushi01-000012090_01.pdf)



話は全く変わりますが、最近「当ブログで〇〇人合格しました!」とか、「合格する秘訣教えます!」みたいなブログやらが増えているけど・・・


そんなの読んでも意味ないよ!!

結局大学なんて一般企業より閉ざされたコミュニティなので、より運要素が強いです。
必要な要素は下記のとおり。

  • 志望理由やその他質問に対する答えを論理的に答えられるよう、整理し、口に出して説明できる力
  • 一緒に働きたい人と思わせるよう、相手を楽しませ、笑わせ、明るく振る舞う

あとはあなたの人間性とタイミング、その時人事がほしい人材がマッチングしているかどうか次第です。
面接にテクニックなんてありません。

例外もありますが、一般論として大学職員は公務員のように組織をかき乱さずうまく立ち回れる人間がほしいのです。「改革ができる人間!」なんて募集広告に貼ってるところもありますが、それはあまり前面に押し出さないほうが得策ですよ。

考えてもみてください。今皆さんがいる職場、なんで自分が受かったかなんて理由ははっきりしないでしょう。専門職でもない総合職採用なんだから、結局は直観なんですよ。その職場と合ってるか。

これから就職に挑む方は、変なテクニックに走らず素直な心で、きちんと用意をしてから挑んでください。大学職員への道とか見てればいいんです。あとは面接の準備・練習!


でもまあ、あれ系のブログでマネタイズしようとする努力はすごいと思いますが・・・。なんでああいうのって胡散臭く見えてしまうんですかね?アフィリ系ブログの宿命でしょうか。




コロナ禍で大学界隈の人たちはいろいろと大変だと思いますが、こんな緊急事態宣言下でも広まらないIT化、とりわけペーパレス化について、複雑な思いをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

確かに大学は公の性質を持つもので、紙の書類等を一般企業より大切に扱わないといけないのは理解できます。が、ここまでノロノロと何もしないのは、本当に無能と言わざるを得ません(私の所属する機関の愚痴ではなく、大よそどこの大学も似たような状況にあると思います)。

大体、年収1千万円を超えているような教授陣らに旅費や物品購入、稟議書にハンコを押させること自体が罪なのです。そんなことに時間をかけている場合じゃないですよ、と。
小学生の頃に見たアニメ『幽遊白書』でコエンマ様が紙の書類に次々とハンコを押していく様を見て、「アホな仕事の進め方してるなあ・・・」と思っていたのが遠い昔。今、まさに同じことをやってしまっています。

常々思っていたのですが、日本の組織は動機づけがないとやらないのです。
例えばIR(企業IRではなく大学のIR)。あんなもの、多くの大学が不要だし、必要な大学だけやれば良いと思うのですが、文科省が「やれ」と指示し、経常費補助金等の各種助成金の得点化することにより、一気に広がりました
(不要な仕事を増やしただけだけどね)。
書類のペーパレス化も、得点化してしまえば良いのです。「文科省が言ってるから」「補助金の算出基礎になるから」という小学生みたいな理由で、組織は動くのです。
現にIRなんて、いらないのにどの大学もよく専任教員や専門部署を置くなあと感心しながら見ていました。
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この表の中に「ペーパレス化を全面的に実施している」を加えるだけでOK!あと、多くの大学が必死に食らいついている総合支援事業にもこの内容を盛り込みましょう。
それだけで多くの教職員が救われ、コストカットにもつながります。

会議の様子のモニター画面をさらにカメラで直撮りして、その様子をYoutubeにアップしてしまうような文科省さんには少し難しいかもしれないけど・・・




時代はもっと進んでいるよ!

前回の退学者に関する記事でも適当なこと書き散らかして混乱を招いた朝日新聞(自称)というブロガーが、またやらかしてくれた。


共通テスト「緊急事態宣言出ても必ず実施」 文科省幹部


こんなタイトルの書き方したら、何も施策を打たずに強行突破しているみたいになるだろうが!
また現場を混乱させて、他の人の足をひっぱりたいのだろうか。

記事の概要はこう。
今月16、17日に第1日程が予定されている。
・文科省幹部が「「共通テスト「緊急事態宣言出ても必ず実施」」と語った
 →恐らく長く話をして、この文言だけ引っこ抜いたと予想。
・文科大臣は過去に「緊急事態宣言が出ても試験は実施」と明言

この他、文章が続いているがログインしないと読めないので、まあ誰も読んでいないだろう。


まず、緊急事態宣言が発令されても試験が実施できるよう、大学入試センターは各種施策を実施してきた(まあ、負担を被るのは実施する大学なのだが・・・)。




朝日新聞のログインできない状態で読める本文には、第一日程のことしか書いてないが、今年度は第二日程も用意されている。
これは、「新型コロナウイルスの影響で学習の遅れがある高校生」を対象としたもので、所属学校長に認められた場合、1月30日、31日にも受験できる。
これまでも病気やケガを理由に別日程はあったが、会場が東京関西だけの2つだけとなっていた。これが今回は47都道府県全てで会場を設ける予定。
さらにこの1月30日、31日にも受験できない者に対し、特例追試験が2月13日・14日に設定される。これは会場が2つのみの予定。
文科省も大学入試センターも、受験できないやむを得ない状態にある場合は無理せず日程を選択してくれ、と再三呼びかけている。

果たしてこれでも、無理やり実施するということになるだろうか?
何もしない人たちは文句だけ言えるが、お上がそう決めた以上、現場はそれに向けて準備を進めているのだ。それこそ受験生は、この日程に合わせて勉強しているのだ。

自粛警察は暢気に自粛のみ叫べば満足するだろうが、現実の物事はより複雑だ。そこに政権を批判したいだけの新聞社と自称しているブロガーが余計な扇動をすると、現場が混乱する。
前の時も同じことを言ったが、新聞社はオワコンなので自ら記事を創造できないのは仕方ないにしても、他人の資料を都合よく改ざんして現場を混乱させるのだけはやめてほしい。
現実を直視して、そのうえでメリットとデメリットを天秤にかけ、どうするか決断するのが現実世界なのだ。医療現場がひっ迫していることやコロナ感染者の気持ちを考えると自粛と叫びたいのはわかるが、問題解決には複合的な視点で見る必要がある。

一時期、いや今もだが、まとめサイトというのが流行った。2ちゃんねるやネットニュースをまとめ上げ、記事としてアップする。刺激的なタイトルやオカルト的なネタが好評で、今もなお多くのまとめサイトが存在する。しかしその一方で、恣意的な編集や拝金主義的で膨大な広告が多くの批判を呼んだ。
それと全く同じことをしている媒体がある。そう、新聞だ。

12月18日、朝日新聞にこのような記事が掲載された。

「コロナ禍で休退学5千人超 大学生・院生、文科省が調査」


この記事のタイトルを見た受け手は、どう思うだろうか。
「やっぱりコロナで全国の大学生は大変な状況で、経済的な困窮状態にあるのだな。退学者がこれ以上増えると大変だ」と感じるだろう。

しかしこの記事の情報元である文科省の資料を読むと、全くのデタラメであることがわかる。

https://www.mext.go.jp/content/20201218-mxt_kouhou01-000004520_01.pdf

この資料では、こう結論付けている。

・学生数に占める4月~10月の中退者数の割合は、令和元年度に比べて令和2年度の方がやや少ない。
・令和2年度について、中退の最も中心的な理由は、経済的困窮(18.0%)、学生生活不適応・修学意欲低下(17.3%)など。令和元年度と比べ概ね同様の傾向である。
・学生数に占める4月~10月の休学者数の割合は、令和2年度と令和元年度で、海外留学を除いた場合、大きな変化は無い。
・令和2年度について、休学の最も中心的な理由は、経済的困窮(14.6%)、心身耗弱・疾患(9.4%)など。令和元年度と比べ、経済的困窮の割合はやや増加の傾向であるが、心身耗弱・疾患の割合は概ね同様の傾向である。

要するに、割合は少し減ったけど理由とかはあんま変わらんよ、ということ。文科省の資料で伝えているのは「退学者・休学者の数も割合も減っているよ」ということ。休学者の経済的困窮の割合が増えたのは、海外留学の割合が減ったのでその分他の割合が相対的に増えたのだと予想される。

文科省の休学・退学者推移をグラフに示すとこうである。
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このコロナ禍で数も割合も減ってるやん!

2年分しかないからなんか変な線グラフになっちゃった。
上記グラフのうち、コロナ感染症によるものだと判明している割合が退学0.03%、休学0.14%だということ。
皆さんこれをどう思うだろうか。確かに大学生である時期にコロナという困難な局面は可哀想であるが、それをサポートする大学側もあらゆる方策で努力している。意外と少なく抑え込めているな、と思うだろう。
この努力と大学生の根気の結果、全体の中退・休学割合は減っているのだ(休学者が減ったのは海外留学できなくなったのが大きいと考えられる)。

コロナ禍で大学生が大変という事実は変わらない。だがそれと、いやそれ以上に大学や国は支援を惜しまず行っている。
国が行う就学支援の他、大学独自で行う給付金や個々のメンタルケア等、大学がおこなっている救済手段は枚挙にいとまがない。
学費に関しては資料にある通り、「10月末時点で、全体の98.3%の大学等において、後期分の授業料の納付猶予を実施」「高等教育の修学支援新制度に加え、全体の71.8%の大学等において、経済的に困難な学生を対象とした各大学等による授業料等減免を実施。」とある。学費は大学の生命線だ。
適当に他人の資料改ざんしてパソコンで打ち込んで批判することしかできない新聞屋は想像できないだろうが、現場はめちゃくちゃ頑張っているのだ。
ここからさらに感情論になるが、現場の教職員はこのような状態でも学ぶ機会を確保するため、大学で修学する意味や喜びを必死に学生に伝えている。
新聞社はオワコンなので自ら記事を創造できないのは仕方ないにしても、他人の資料を都合よく改ざんして現場を混乱させるのだけはやめてほしい。
暗い記事ばかりだと気分が落ち込む。批判ばかりではなく、たまには大学が行うサポートについて、積極的に取り上げてはどうだろうか。

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